アクアリウム工房 ブルーハーバー
MACY NO.1
この記事はブールーハーバーショールームで講義した内容の一部です。
海水魚の病気とその治療法
- 白点虫に対する各薬の作用機序
- リーフタンクで使用できる白点虫治療薬の可能性
- その他のマイナーな魚の病気
白点虫に対する各薬の作用機序
硫酸銅
- 酸化耐性の低下;白点虫が銅イオンによって、過酸化物質への防御酵素が活動できなくなる。酸化物を発生するオゾナイザーとの併用で効果を発揮していること、また、シスト(物理防御機能が高い)に対しては効果がないことから、この説は有力
- 必須成分の鉄を生体が使えなくする;これはラクトフェリンの作用機序は同じ。ラクトフェリンは鉄をキレートして白点虫の増殖を止める。特定の条件下では銅は鉄とくっついてしまうという性質がある。ラクトフェリンで効果があるということは、この説も重要。
リーフタンクで使用できる白点虫治療薬の可能性
- キニーネ
- クロロキン
キニーネ
- 0.1g/200L/日
- 硫酸銅による銅濃度0.01-0.05ppmとの併用が推奨。
- この併用濃度ではヤドカリ類、貝類には無害。
- 毎添加時に25%水換えをするとより安全。
- 単独では30ppm/14日
- GFG顆粒と違いろ過細菌には無害
- 活性炭で除去
- 作用機序(仮説):白点虫はヘモグロビンを分解するときに産生される毒、ヘム(鉄錯体の1種)から身を守るためにヘモゾイン(ヘムのポリマー)にする。このヘモゾイン産生の酵素をキニーネが阻害。そのため、ヘムを白点虫は自分で作り続け、自滅。
クロロキン
- 0.1g/200L/日
- GFG顆粒と違いろ過細菌には無害
- 活性炭で除去
- 作用機序(仮説):白点虫はヘモグロビンを分解するときに産生される毒、ヘム(鉄錯体の1種)から身を守るためにヘモゾイン(ヘムのポリマー)にする。このヘモゾイン産生の酵素をクロロキンが阻害。そのため、ヘムを白点虫は自分で作り続け、自滅。
問題点
- 直接LPSに触れると、LPSが後日死ぬ。★バブルコーラル
- 海藻の壊滅。★リフュジューム内の紅藻、褐藻
- 生存☆オオタバサンゴ、ウミキノコ、テッポウエビ、アデヤカキンコ(シーアップル)
ウーディニゥム
- 白点病と類似。白点がより細かい。白点病発生後に起こり易い。ライフサイクルは長い。表皮以外の場所にも感染しやすい。
- クマノミやスズメダイに発症しやすい。
- Amyloodinium ocellatum
- 80-100μm (Max350μm)
- 銅+キニーネが有効。
- クロロキンが有効。
- 銅は初期症状のみ有効。白点が全身を覆うようになると高濃度(0.3ppm以上)でないと効果なし。
- S.Proによると淡水浴で体表から剥離させることが可能
- 淡水浴、低比重では死なない。
- 温度を下げることで進行を遅らせられる。
Mycobacterium


- 他の微生物を活性化するため、原因を掴みにくい 。
- ハナダイやケントロピーゲなど一部の属に発症しやすい。
- 水族館での全滅例あり。
- 人間への感染例あり。
- 旧称ツベロクロシス症
- 21-28℃ 進行に変化なし
- テトラサイクリン効果なし
- カナマイシン(20-40ppm/3-5day)効果なし
- イソジアニド(10ppm/7-10日)またはリファンピシン(6mg/100g のフード)効果あり。経口投与。ストレプトマイシン(20-40ppm)未実施
- 治療には30-60日必要
- 治療方法
1.薬浴
2.経口投与。水に溶かして、それにメガバイトグリーンをいれ、10-30分ほどふやかします。それを小さなさじで液ごとすくって魚にあげる。
死んだ魚の棄て方
- ペーパータオルに包む。
- ペーパータオルをハイターで濡らす。
- ビニール袋に包み、密閉する。
