アクアリウム工房 ブルーハーバー

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MACY NO.1


この記事はブールーハーバーショールームで講義した内容の一部です。

海水魚の病気とその治療法

  1. 白点虫に対する各薬の作用機序
  2. リーフタンクで使用できる白点虫治療薬の可能性
  3. その他のマイナーな魚の病気

白点虫に対する各薬の作用機序


硫酸銅
  1. 酸化耐性の低下;白点虫が銅イオンによって、過酸化物質への防御酵素が活動できなくなる。酸化物を発生するオゾナイザーとの併用で効果を発揮していること、また、シスト(物理防御機能が高い)に対しては効果がないことから、この説は有力
  2. 必須成分の鉄を生体が使えなくする;これはラクトフェリンの作用機序は同じ。ラクトフェリンは鉄をキレートして白点虫の増殖を止める。特定の条件下では銅は鉄とくっついてしまうという性質がある。ラクトフェリンで効果があるということは、この説も重要。

リーフタンクで使用できる白点虫治療薬の可能性

  1. キニーネ
  2. クロロキン

キニーネ
  • 0.1g/200L/日
  • 硫酸銅による銅濃度0.01-0.05ppmとの併用が推奨。
  • この併用濃度ではヤドカリ類、貝類には無害。
  • 毎添加時に25%水換えをするとより安全。
  • 単独では30ppm/14日
  • GFG顆粒と違いろ過細菌には無害
  • 活性炭で除去
  • 作用機序(仮説):白点虫はヘモグロビンを分解するときに産生される毒、ヘム(鉄錯体の1種)から身を守るためにヘモゾイン(ヘムのポリマー)にする。このヘモゾイン産生の酵素をキニーネが阻害。そのため、ヘムを白点虫は自分で作り続け、自滅。

クロロキン
  • 0.1g/200L/日
  • GFG顆粒と違いろ過細菌には無害
  • 活性炭で除去
  • 作用機序(仮説):白点虫はヘモグロビンを分解するときに産生される毒、ヘム(鉄錯体の1種)から身を守るためにヘモゾイン(ヘムのポリマー)にする。このヘモゾイン産生の酵素をクロロキンが阻害。そのため、ヘムを白点虫は自分で作り続け、自滅。

問題点
  • 直接LPSに触れると、LPSが後日死ぬ。★バブルコーラル
  • 海藻の壊滅。★リフュジューム内の紅藻、褐藻
  • 生存☆オオタバサンゴ、ウミキノコ、テッポウエビ、アデヤカキンコ(シーアップル)

ウーディニゥム
  • 白点病と類似。白点がより細かい。白点病発生後に起こり易い。ライフサイクルは長い。表皮以外の場所にも感染しやすい。
  • クマノミやスズメダイに発症しやすい。
  • Amyloodinium ocellatum
  • 80-100μm (Max350μm)
  • 銅+キニーネが有効。
  • クロロキンが有効。
  • 銅は初期症状のみ有効。白点が全身を覆うようになると高濃度(0.3ppm以上)でないと効果なし。
  • S.Proによると淡水浴で体表から剥離させることが可能
  • 淡水浴、低比重では死なない。
  • 温度を下げることで進行を遅らせられる。


Mycobacterium
  • 他の微生物を活性化するため、原因を掴みにくい
  • ハナダイやケントロピーゲなど一部の属に発症しやすい。
  • 水族館での全滅例あり。
  • 人間への感染例あり。
  • 旧称ツベロクロシス症
  • 21-28℃ 進行に変化なし
  • テトラサイクリン効果なし
  • カナマイシン(20-40ppm/3-5day)効果なし
  • イソジアニド(10ppm/7-10日)またはリファンピシン(6mg/100g のフード)効果あり。経口投与。ストレプトマイシン(20-40ppm)未実施
  • 治療には30-60日必要
  • 治療方法
    1.薬浴
    2.経口投与。水に溶かして、それにメガバイトグリーンをいれ、10-30分ほどふやかします。それを小さなさじで液ごとすくって魚にあげる。

死んだ魚の棄て方

  1. ペーパータオルに包む。
  2. ペーパータオルをハイターで濡らす。
  3. ビニール袋に包み、密閉する。