アクアリウム工房 ブルーハーバー

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MARINE-TERRORIST NO.1(前半)


この記事は旧ブールーハーバーサイト内でご覧いただけた内容です。

デンバー・マイアミ・ニューヨーク・ロスアンゼルスの旅


アメリカに行こう、と2003年の秋ごろ思うようになっていた。2002年は良いサンゴを求めてバリ島にハマリ、巷では“マリンテロリスト”などといわれ、1年間は自粛していたのであるが。

きっかけは、わざわざアメリカから日本まで、稀少な魚を買いに来るお客様の出現である。


彼の名前はマイケル・ゴンザレス。若干30歳にもならない彼が、起業家として成功し、アメリカンドリームを手に入れ、世界中のレアな魚を集め自宅の水槽にたくさん泳がせているという。その彼の水槽をぜひ観てみたいと思ったのだ。

そして、どうせなら憧れの地、アメリカ最南端“キーウェスト”にまで足を運んで、(ここは、前回2001年のMACNAの取材のときに、なくなく途中で引き返した地である。)ヘミングウェイの通った酒場でカクテルでも飲みながら、大西洋に沈む夕日を眺め、マンハッタンで大人のナイトライフをエンジョイして・・・ などと妄想をめぐらしつつ、年末からひそかにスケジュールの調整を図っていた。


2月は暇な月だから、10日ほど仕事入れないように、とBHスタッフのNORIに懇願し、友人であるジュリアン・スプラング氏にメールして、予定と希望を伝えていたのだ。 ジュリアンは快く私の希望を受け入れ、キーウェストに同行できるよう、彼のスケジュールも空けて、旅の準備をしていてくれた。(しかし、この旅では、ジュリアンはことごとくトラブルにみまわれることとなった。その出来事は後に語るとしよう)

私の旅のまず第一の目的、マイケル・ゴンザレス宅の訪問についてである。


彼の家はコロラド州デンバーに在る。 デンバーと聞いて有名なのは、女子マラソン選手、高橋尚子の高地トレーニングの地「ボルダー」であるが、その町はゴンザレスの住む町のすぐとなりであった。


デンバー空港に着き、荷物が出てくるのを待っていると、後ろから、「ハーイKOJI、俺のレアな魚はこのバックに入っているのか?」とゴンザレスが迎えにきてくれた。

昨年彼は2回来日し、日本中のレアな魚を買い占めていた。彼は以前、タイガーエンゼルを4匹、クラリオンエンゼルを5匹(クラリオンは彼の大のお気に入りの魚である)。


さらに、クリッパートンエンゼル・マスクドエンゼル・ナハッキーエンゼル・バリナエンゼル・オレンジマージンバタフライ・サイズバタフライなどなど、図鑑でしか見られないような、超稀少種を乱舞させており、彼にとっては、コンスピなどは、「並」の扱いであったようである。


初来日は2003年9月。 そのときは、BHにもタイガーAは健在で、彼とはタイガー友達でいようと話していたのだが、彼が日本中でしこたま買い占めてアメリカに帰り、ガレージのリモコンが作動しないことに不安を覚え、恐る恐るドアを開ければ


落雷によりブレーカーがダウンしたため停電となり、クラリオンA1匹のみが彼の水槽の唯一の生き残りとなっていたようである。


その後、気を取り直した彼は新たなる野望の収集の旅にでるべく、メールでタイガーAが欲しいと私に言ってきたのだ。 が、時すでにおそく、我が家のタイガーAは日本中が虎ブームの影響なのか、すでに嫁ぎ先が決まっており、彼の希望はかなえられなかったのである。

その後の来日とアメリカで見つけた魚たちが現在、彼の3つの水槽に分けて入っていた。


つづく by koji