相見積り

アクアリストの水槽では少ないのですが、商業店舗や公共工事に水槽や改善工事を行なう時に設計見積もりをしたり、プランニング見積もりを作ります。その際、私が作った見積書を施主側がいろんな業者に持ち込み相見積もりをとります。 
そして同様の内容だと説明を受けて一番安い所に発注し工事を行なったとしたらはたして、設計見積もりをした私が、想定したような出来栄えに仕上がっているのだろうか?

想像を上回るような出来栄えになっているのだろうか?一度見てみたいと思うことが有ります。
建築工事の場合でも、安い業者は大概何がしかの問題を隠していることが多い。前金を渡せば飛んでしまったり、知らない間に材質落としていたりと手抜きのオンパレードになる。建築には積算価格表なるのもがある。私の知り合いもビルを建て替える際に3社に見積もりを取り、知人の紹介という業者に依頼したら工期途中で元請が不渡りを出し、工事が途中から元請無しで下請けに出来高で支払うような事になり結局、高くついてしまった。 
広告代理店からの依頼でプランニングした大型SPAの工事でもそうであった。施主側の担当者から最終の相談があり、他の2社の見積もりを見せられてぶっとんだ。
そこにはなんとスキマーQuad3000の価格が輸入元の我々が仕入れるより安い価格が提示されていました。その他は大差はないが、大まかに一式と記載されていた。

私は、その場で大爆笑し担当者にこの業者に工事をさせましょう?凄い企業努力してますよ。輸入元が
買えない価格で導入するつもりやから必死にやってくれるんとちゃいますか?どんな工事してくれるんか見てみたいし、設計責任として確認検査は無償でしますから是非此処に受けさしたらどうですか?と
お勧めしましたが、担当者が金額に振り回される事なく堅実に調査をして最終は我々が受けることになったのですが、工事を請けたはいいが内装工事のからみで遅れまくるので大変な工事であった。
そもそも、水槽のプランニングをする際に目的を明確にし、お客様の要望をいかに忠実に再現するかと
プロのアドバイスとしてランニングコスト、やメンテナンス性などを充分に考慮する必要が有ります。
緊急時にどのように対処するかなども重要な事です。機械は壊れるのが当たり前で、その場合いかに
簡単に交換出来るようにするかも重要です。掃除も出来ないような環境にクーラーを押し込んで冷えない、メンテナンス出来ないなんて最低の仕事です。 見た目の金額やお店の規模だけで判断して後で後悔する事も多いと思います。
安売りが売り物のスーパーでさっき買った野菜持ってかえってよく見たら腐ってましたと電話すると「しゃーから安いんや内のスーパー」と凄むお店も有ります。

最近は水族館の入札でも、全く実績ののない業者が参入して価格を抑えて落札し工事が始まったら、どこをどうしてよいのか解らず、従前の業者に下請けで急遽来てもらう事もあります。
談合は良いことではないが、発注者側も混乱を招いたり手抜き工事をされるよりは遥かに安心です。
商品は同等の物を手配出来ても技術レベルが同等かは解らないので金額に惑わされる事の無いように調査するべきです。スキマーひとつでも間違った使い方や調整設置をするところが多いのですから。

こんな事書いてる間に早くプランニング上げろという声が聞こえてくる。スランプや!お許し下さい。

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