UnKnown Fish

今年も1月がもう終わる。 新年早々2匹も未記載種?と思われる珍しい魚が入荷していた。
一つは沖縄の深海から採集されたPlectranthiasの仲間でアプリコットバスレットのような色合いだがニシキハナダイを少し細長くしたようにも見えるしイズハナダイSPのような色彩でもある。

去年バラハナダイを入手したお客様の低水温の水槽にすでに嫁いでしまったが、元気良くしている。
最近、少しずつだが低水温の綺麗な魚を集める人が増えている。

定置あみで巻きあがるアカグツのようなゲテモノやマツカサウオのような珍しいがクオリティのわからない当たり外れの多いものではなく、丁寧に採集されて餌食いも良い状態に仕上がった色鮮やかなハナダイやバスレットを密かに楽しむ大人の飼育スタイルである。

ニシキハナダイ

このような魚は水温と浮き袋や、腸内の細菌や酵素の調整が微妙に影響が有ると私は考えている。
この事はもう少しまとまった時に触れたいが、インドネシア便で良く来るリオプロポマSPは23度前後では良くお腹が膨れて浮いてしまうが、19度から20度だと普通に泳いでいる。 
特にリオプロポマは敏感に感じる。ハワイのオーロラバスレットもそんな感じがする。

採集した人から水深や水温の情報を得るのは重要なことになる。魚は服を脱ぐ事で体温を調整する人間と違うので自分の快適な水温の水深や環境に移動する。トワイライトゾーンの魚を集めるには真冬が一番チャンスが多い。
水面と深場の温度差が少ないので浅い場所まで上がって来ることが有るためだ。真夏は27度や28度もある太平洋側も今は18度くらいまで下がっている。
レンテンヤッコの幼魚も今は18度前後の海にいるのです。これから2ヶ月は一番水温が下がる季節ですが熱い入荷が見込めるかもしれない時期でもあります。

中南米CuracaoのSubStationで採集されたLipogramma robinsiはまだこの魚がRobinsi なのかどうかがはっきりしないまま送られてきています。

この魚は、小型の潜水艦を使い200m近い水深で採集されています。そして、数十メートルごとに設置されたカプセルまで潜水艦でゆっくりと時間をかけて持ち上がります。それを数日間か続けて地上に持ち上がります。潜水艦ならではの作業です。 この魚はたぶんRobinth?Maybe Robinth?
Perhaps Robinthくらいにまだ曖昧です。 でも今まで見つかってない魚です。

学術記載があっても写真も無いし、標本などもないので学者の間でも議論が続いている。
常に塩ビ管に隠れているが、サクラエビの冷凍を与えると出てきて食べている。
明日は、撮影に円藤氏がやってくるので少し飾りつけを水槽にしておこう。
もうすぐ、ここに移転して2年が経つ、週末から2周年記念セールでも企画してみようかな?
来週も、今大盛り上がりのAussiAussiAussi Aussiが予定されています。グレートバリアリーフの上と下から2便が予定されていますが、私は週末はChingChai氏の水槽を見にBangKong行きます。
1年ぶりの彼の水槽はどうなっているのか楽しみです。

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