ETSSスキマーの性能、調整法②

リーフデビル3

ETSSスキマーの場合この図のような設置環境であれば、ポンプロスは20%以内になります。スーパーリーフデビルでRIO2500のポンプ48L/minの0.8で38L/minになり1時間当たり2300Lで900x450クラス約200Lの水槽だと11.5回転分の高速濾過をしたことになります。
G3プロテインスキマーエコシステムプロシリーズ付属

ではニードルホイルタイプのスキマーはというと約50%から40%のポンプロスの為H&S400は33L/minの0.6で20L/minの1時間1200Lで200L水槽6回転分となります。
ニードルホイール

1時間でほぼ倍の処理量の差が有ります。次に泡柱の大きさについて比較してみますETSSダウンドラフトスキマーはボディのブラックBoxの上を水面位置になるように流量の調整を行います。ほぼ同じ大きさのポンプを使うスーパーリーフデビルでブラックボックスからコレクションカップまで約20cmが泡柱の高さになります。ニードルホーイールタイプは約10cmくらいが泡柱の大きさとなります。ダウンドラフト方式は空気の吸入が多く、ドラフトカラムで海水に空気がミキシングされるのでその高さが高いほどより高密度に細かく泡立ちそれが上昇気流のように小さな気泡が上昇しながら徐々に大きく変化し汚れを押し上げていきます。汚れはコレクションカップから溢れてオートワッサーに入るのがベストではなく泡柱のアクリルパイプ部分に付着するのが良い調整です。オートワッサーにしゃぶしゃぶの汚れが溜まるのは調整がうまくいってないか、急激に水質が変化するような原因が出来た事を意味します。

800ジェミニ

設置に距離や配管の圧損が無ければ選定のポンプで全開でこの位置になりますが、そうでない場合はバルブで調整します。水位がブラックボックスの下にある場合は排水のバルブを少し閉めて水位を上げます。逆に水位が上がりすぎる場合は給水側のバルブを閉めて水位を合わせます。スーパーリーフデビルの場合は排水パイプの角度をサンプの水位に合わせて調整します。

スーパーリーフデビルサンプ
よく、調整が難しいという事をいう方が有りますが配管の抵抗を少なく給水し設定されたポンプの水量で
正しく設置すれば特段の調整は不必要なくらい泡沫処理されます。
この調整をマスターすることで、自分の水槽にあった調整が可能になります。SPS中心の水槽からLPSや餌が必要な陰日製のサンゴやイソギンチャクなどにも適切な調整が可能となります。
たくさん魚のいる水槽でも、水質を維持することが可能なのは余りある、パワーの産物と言えるでしょう。サメやカツオなどの酸素を沢山消費する魚にも充分な酸素を供給する事が可能です。
水槽初期の不安定な水質でもダウンドラフトでのパワースキミングと溶存酸素の量で魚はアンモニア中毒死などから免れる事が多いのも特徴です。 私達は世界中の水槽でその事を体験しています。
全米の約30の水族館や日本の水族館、トップアクアリストに長期間支持されている本物のハイパワープロテインスキマーはETSSだけでしょう。

メンテナンスも1週間に一度汚れたアクリルの筒の内部を掃除するくらいで、バイオボールは半年から1年に1回くらいの清掃で大丈夫です。
2年以上経過したバイオボールは水圧で疲労消耗しているので交換をオススメします。

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